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POSレジのレシートが出ない時の対処法

具体的な疑問解決

結論から言う。レシートが出ない原因の8割は「用紙切れ・用紙のセットミス・Bluetooth接続の切断」の3つのどれかだ。焦って再起動を繰り返す前に、この順番で1つずつ確認してほしい。ソフトウェア側の問題は残り2割、本体故障はさらにその一部に過ぎない。

この記事でわかること

トラブル原因ごとの対処手順・営業中に使える応急処置・セルフテスト印刷による本体故障の見分け方

まず疑うべき物理的な問題

用紙切れ・セットミス・表裏の確認

プリンターのカバーを開けて、ロール紙の残量を確認するのが最初にやること。残り少なくなると芯の部分に赤いラインが入る製品が多いので、赤が見えていたらすぐ交換だ。

残量があるのに印刷されない場合、次に疑うのはセットミス。ロール紙のサイドガイドがずれていると、紙が送られてもまっすぐ出てこない。一度紙を取り出し、ガイドにしっかり合わせてセットし直すだけで解決することが意外と多い。

もう一つ、意外な盲点がある。感熱紙(サーマル紙)には表と裏がある。ツルツルした面が印刷面で、ザラザラした面は熱が反応しないので何も印刷されない。逆向きにセットすると真っ白のレシートが出続けるか、全く出ない状態になる。「プリンターが壊れた」と思い込む前に、紙の向きを確認してほしい。これを知らずに業者を呼んでしまったという話は、ネットのレビューでちらほら見かける。

エラーランプの意味を読む

プリンター本体のランプを無視していないか。スター精密のTSP100シリーズは赤点滅がエラー状態、エプソンのTM-T88シリーズは赤点灯=用紙切れ・赤点滅=カバーオープンなど、製品ごとにパターンが違う。手元に説明書がなければ「(製品名) ランプ 赤 点滅」でメーカーサイトを検索するのが一番早い。

カバーがわずかに浮いているだけでエラーになる機種もある。一度カバーを完全に開けてから閉め直す、これだけで復帰するケースもある。

Bluetooth接続が原因の場合——対処の順番

タブレットPOSとBluetoothプリンターの組み合わせで起きやすい問題がこれだ。接続が切れると印刷ジョブが溜まり続け、後からまとめてレシートが出てくる、あるいは一切出ないという状態になる。

試してほしい手順はこの順番で:

  • プリンターの電源を一度オフにして30秒待ってから再投入
  • タブレット(iPad/Android)の設定からBluetoothデバイスリストを開き、プリンターを「このデバイスを削除」
  • POSアプリを完全終了(バックグラウンドからも落とす)
  • プリンターの電源を入れてペアリングモードにする
  • POSアプリを起動し直して再ペアリング

この手順で8割方解決する。ただ、正直に言うとBluetoothプリンターは業務用途に向いていない。周囲の電波干渉を受けやすく、接続が不安定になりやすい。自分の経験では「なんとなく繋がらなくなる」ことが定期的に発生して、原因を特定できないまま再ペアリングで直ってしまうことが多かった。根本原因を掴めていないという意味では、少々モヤっとする。

安定運用を目指すなら、USBまたはLAN接続のプリンターに切り替えることを検討した方がいい。特に決済が集中する時間帯にトラブルが起きやすいなら、接続方式の見直しが根本的な解決策になるだろう。POSレジ周辺機器の選び方については周辺機器完全ガイドの記事で詳しく取り上げている。

USB・LAN接続の確認ポイント

Bluetoothを使っていない場合でも、接続トラブルは起きる。

USB接続の場合

まずケーブルを差し直す。これだけで直ることが実際にある。それでも駄目なら別のUSBポートに変えてみる。USBハブ経由だとプリンターを認識しにくい機種があるので、PCに直挿しで試してほしい。Windowsの場合はデバイスマネージャーを開いて「プリンター」の項目にエラーマーク(黄色い!)が出ていないか確認する。出ていればドライバを入れ直す必要がある。

LAN接続の場合——IPアドレスのずれに注意

LAN接続でのあるあるトラブルが、プリンターのIPアドレスが変わってしまうケース。ルーターを再起動したタイミングで動的IPが変わり、POSアプリが古いIPを見に行って通信できなくなる。これに気づかず「プリンターが壊れた」と判断してしまうことがある。

対処法は2つ。一つはプリンターのIPアドレスを固定設定にすること。スター精密やエプソンの業務用プリンターはほぼ全機種が固定IP設定に対応しているので、一度やってしまえばこの問題は二度と起きない。もう一つはPOSアプリ側でプリンターを再検索して再設定すること。こちらは応急処置として使える。

現在のIPアドレスを調べるには、プリンターの設定印刷(セルフテスト)を実行するのが手っ取り早い。IPアドレスがレシートに印刷されて出てくる。

アプリ・ドライバ側の問題

物理的な接続に問題がないのに印刷されない場合、ソフトウェア側を疑う。

Windowsの印刷キューが詰まっている

Windowsで動くPOSシステムの場合、印刷スプーラーが詰まって新しいジョブを受け付けなくなることがある。「コントロールパネル」→「デバイスとプリンター」→対象プリンターを右クリック→「印刷ジョブの表示」を開いて、溜まっているジョブを全部削除する。それでも直らなければ「Print Spooler」サービスを再起動する(Windowsの検索欄で「services.msc」と入力してサービス一覧を開き、「Print Spooler」を右クリック→「再起動」)。

POSアプリのプリンター設定がリセットされている

アップデート後に設定がリセットされていることがある。スマレジやSquareなどのクラウドPOSでは、アプリ内の「設定」→「プリンター」で正しいデバイスが選択されているか確認する。アプリを更新した直後にトラブルが起きた場合は、まずここを見てほしい。

原因 確認方法 対処
用紙切れ・セットミス カバーを開けて目視 用紙交換・セットし直し
感熱紙の表裏逆 白紙レシートが出る 紙の向きを反転
Bluetooth切断 アプリのプリンター接続状態 電源オフ→再ペアリング
LAN接続IPずれ セルフテスト印刷でIP確認 IPアドレス再設定・固定化
印刷キュー詰まり デバイスとプリンターで確認 ジョブ削除・Spooler再起動
アプリ設定リセット アプリ内プリンター設定 プリンターを再選択

営業中に使える応急処置

レシートが出ない状態で営業を続けなければいけない時、最も手っ取り早いのがデジタルレシートの活用だ。スマレジ・Square・ユビレジなど主要なクラウドPOSは、レシートURLを発行してメールやSMSで送る機能を持っている。「紙が出なくて申し訳ない」と一言添えれば、ほとんどのお客さんはそれで問題ない。

経費精算が必要な場面(領収書を求められるケース)は少し厄介だが、後日印刷して手渡す約束をしてその場をしのぐのが現実的な対応だ。POSの管理画面には取引データが全部残っているので、後から印刷することは技術的に可能。ただ、後日手渡しになるとお客さんの住所や連絡先を控える手間が発生するので、できれば当日中に解決したい。

もう一つの応急手段として、レシート機能のないキャッシュレス端末(PayPay・楽天ペイなど)と組み合わせて使っている店舗では、決済アプリ側に取引履歴が残るので「アプリの履歴を見せてください」という形で対応できる。これはレシートではないので経費精算には使えないが、お客さんへの説明材料にはなる。

それでも直らない時——本体故障の見分け方

上記を全部試して直らない場合、プリンター本体の故障を疑い始める段階だ。ここでまず確認したいのが「セルフテスト印刷」。用紙をセットした状態で電源ボタンを長押しすると、内部情報を記載したテストページが出てくる製品がほとんどだ(操作方法は機種によって違うのでマニュアルで確認してほしい)。

テスト印刷が正常に出れば、プリンター本体は生きている。問題はPOSアプリとの通信にある。テスト印刷も出なければ、本体の基板・サーマルヘッド・紙送りモーターのどこかが壊れている可能性が高い。

修理費用については正直なところ、メーカーや状態・機種の年式によって差が大きすぎてはっきりした相場を言えない。自分が調べた範囲では1万5千円〜3万円程度のケースが多そうだが、古い機種や部品の入手が難しいモデルは「修理よりも買い替えを推奨」と返ってくることもある。スター精密やエプソンの業務用プリンターなら、メーカーの保守サービス契約(年間数千円〜)に入っておくと急なトラブルに対応しやすい。ここは自分もまだ調べきれていない部分が多いので、実際に相見積もりを取ってほしい。

プリンターを含めたPOSシステム全体の見直しを考えているなら、POSレジの故障・トラブル対応マニュアルも参考にしてほしい。障害が頻発するようであれば、システム全体の構成から見直した方が結果的にコストが下がることがある。

スマレジを選ぶ理由

プリンター対応機種が国内最多クラスで、スター精密・エプソンの業務用プリンターはほぼ全機種対応している。月額0円のフリープランから使えるので、まず試してみてから判断できる。スマレジ公式サイトで詳細を見る

POSシステム全体の選び方に迷っているなら、スマレジとSquareの比較記事も読んでみてほしい。プリンターの対応状況も含めて比較している。

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