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無料POSレジアプリの機能と限界を比較——Airレジ・Square・STORESレジ・スマレジ、0円でどこまで使えるか

比較/選び方

無料POSレジの「無料」には3種類ある。完全無料、決済手数料で稼ぐ無料、機能制限付きの無料——どれに当たるかで使い勝手がまるで変わる。

主要4サービスを先に整理しておく。

サービス 月額 無料の種類 主な制限
Airレジ 0円 完全無料 iOS専用
Square 0円 手数料型 決済手数料3.25%
STORESレジ 0円〜 機能制限型 バーコードスキャン不可
スマレジ 0円〜 規模制限型 1店舗・商品1,000点まで

それぞれ「何が無料で、何が有料になるのか」を順番に見ていく。

Airレジ——POSレジ機能は全部タダ。ただし端末はiPhoneかiPad一択

Airレジ(リクルート)は、POSレジとしての機能を全て無料で提供している。売上管理、商品登録、在庫管理、棚卸し機能——追加料金なし。バーコードの読取も端末カメラで対応しているため、専用スキャナーがなくても運用できる。

実際に使い始めるうえで引っかかるのが、iOS専用という制約だ。iPhoneかiPadがないと動かない。手元にAndroidタブレットしかない店舗だと、そもそも選択肢から外れる。

もうひとつ注意したいのが決済の扱い。Airレジ自体に決済機能はなく、Square端末やAirペイなどの外部決済サービスと連携する仕組みになっている。レジアプリは無料でも、決済を通す場合は別途手数料が発生する点は押さえておきたい。

Airレジが向いている店舗

iPhoneまたはiPadを所有していて、商品数が少なく、無料でシンプルにレジを運用したい飲食店・小売店。決済手数料を抑えたいならこちらの手数料削減ガイドも参考になる。

Squareの「月額0円」は手数料3.25%で成立している

Square POSレジはアプリ本体が無料で、顧客管理・在庫管理・売上レポートもセットで使える。機能の幅で見ると4社の中でも充実している部類だ。

ただし、Squareのビジネスモデルは決済手数料で成り立っている。対面でクレジットカード決済を通すと3.25%。年間売上300万円なら手数料が約9.75万円。500万円なら16万円を超える。「月額無料」と感じているうちに、決済ボリュームが増えるほどコストが積み上がる構造なんですよね。

一方でQRコード決済への対応は評価できる。2024年9月のアップデートでPayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、メルペイ、WeChat Pay、Alipayの7種類をまとめて処理できるようになった。インバウンド需要がある店舗にとってはこれが実用的なメリットになる。

POSレジアプリ単体を「0円で使う」という観点では優秀だが、決済手数料が経営的に問題になるフェーズが来たとき、他サービスへの乗り換えコストを考えると早めに判断した方がいい。

STORESレジ——バーコードが使えないという見落としやすい制限

STORESレジのフリープランは、基本的なレジ操作は一通りできる。商品登録、会計処理、売上確認——ここまでは問題なく動く。

落とし穴はバーコードスキャン機能が有料プラン限定という点だ。アパレルや雑貨店のように商品をバーコードで管理する業態では、フリープランのまま本格運用するのはかなりきつい。

有料のベーシックプランは月額4,950円(税込)。バーコードスキャン機能のほかに、カスタムパネル、カテゴリ表示、在庫の自動更新なども解放される。

ここで意外だったのは、STORES決済と組み合わせたプランを選ぶと、ベーシックプランの月額が実質0円になるケースがあるという点。料金ページをざっと見ると気づきにくい部分で、バーコードを使いたい人は詳細を確認してみる価値がある——ただし自分もこの条件を全て把握できているわけではないので、公式で最新の条件を確認してほしい。

スマレジの無料プランは「お試し」に近い

スマレジは有料プランでの評判が高いサービスで、多店舗管理や外部連携の豊富さが特徴。無料のスタンダードプランは1店舗・商品1,000点まで使える。

商品1,000点という制限は、業態によって体感が大きく変わる。飲食店でメニューが50品程度なら余裕があるが、アパレルや雑貨店でサイズ・カラー展開のSKUが細かいと、意外と早く上限に当たる。

さらに、外部連携がAPIごと有料プラン限定。会計ソフト(freee、マネーフォワード等)との連携や、ECサイトとの在庫同期が必要な店舗は、無料プランでは何もできない。スマレジを選ぶ理由の多くがこの連携能力にある以上、無料プランは「本番導入前の動作確認」として割り切るのが現実的だと思う。

電話サポートも有料プランから。初めてPOSレジを導入する店舗でトラブルが出たとき、メール対応だけというのは少し不安かもしれない。

有料プランのスタンダードは月額5,500円〜。スマレジとAirレジの詳しい違いはこちらの比較記事でまとめている。

無料で足りるケースと、有料が必要になるケース

4サービスを横断して整理すると、無料運用が現実的なのは次の条件が揃う店舗だ。

  • iPhoneまたはiPadを保有している(Airレジの場合)
  • 商品点数が少ない(目安:1,000点未満)
  • バーコードスキャナーが不要(手入力か、カメラ読取で対応できる)
  • 1店舗のみの運営
  • 会計ソフトやECとのシステム連携が不要
  • 決済手数料を経費として割り切れる規模感

逆に、以下のどれかに当てはまると無料プランでの本格運用はかなり難しくなる。

  • 商品が1,000点を超える(スマレジは有料移行が必要)
  • バーコードスキャンで商品管理をしたい(STORESレジは有料)
  • 複数店舗の売上を一元管理したい
  • freeeやマネーフォワードと自動連携したい
  • AndroidタブレットをメインのPOS端末にしたい
  • 決済手数料が月に数万円を超えてきた

飲食店で商品数が限られているなら、Airレジの完全無料運用が一番コストを抑えられる。飲食店向けの無料POSアプリについてはこちらの記事でも詳しく取り上げている。

有料移行を検討するなら、スマレジが現実的な理由

無料アプリで運用を始め、事業が拡大してきたとき。そのタイミングで改めてPOSシステムを選び直すのは正直、かなり手間がかかる。商品マスタの移行、スタッフへの再教育、決済端末の変更——これらが重なると一時的に店舗運営に影響が出る。

スマレジは無料プランから始めて、必要なタイミングで有料プランに上げる設計になっている。外部連携、複数店舗管理、分析機能——有料化で解放される機能が「次のフェーズで欲しいもの」とおおむね一致しているので、使い続けながら段階的にスケールしやすい。

コスパで選ぶなら——スマレジ(月額0円〜)

無料プランで基本機能を試し、事業規模が拡大したら有料プランへ。飲食・小売・アパレルなど業態を問わず対応しており、外部システムとの連携も充実している。

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